キックボクシングにはいろいろなルールがある?基本的なルールを解説

キックボクシングにはいろいろなルールがある?基本的なルールを解説

パンチとキックで勝負する格闘技・キックボクシング。イメージとしては分かりやすいので、相手を倒したら勝ちというルールだけだと思っている方も多いかと思います。しかし、直接殴り合う格闘技だけに、キッチリとしたルールが存在します。しかも、同じキックボクシングでもいろいろなルールが存在しているのです。

基本のルールは?

基本的なルールは皆さまご想像の通り、パンチとキックを出し合い、相手にダメージを与え、倒したら勝ちです。いろいろなルールがあるキックボクシングですが、どのルールでも共通している基本ルールがあります。

勝敗は基本的にK.O.

どのルールにおいても、一番分かりやすい決着方法はノックアウト(knock out)です。相手の攻撃を受け、倒れた状態でレフェリーが10カウントを宣告すると負けが確定します。また、立ち上がってもファイティングポーズが取れない(戦える状態ではない)場合も、同じくノックアウトになります。

10カウント以内に立ち上がってファイティングポーズを取れたとしても、これ以上の試合続行は危険とレフェリーが判断すると「レフェリーストプ」もしくは「T.K.O.(テクニカルノックアウト)」が宣告され負けとなります。

基本的な反則技は?

反則技にも共通点は多く、例えば頭部を使っての攻撃である「バッティング」、グローブの親指で相手の目を狙う「サミング」、下腹部へ打撃を加える「ローブロー」などはキックボクシングだけではなく、ボクシングにも共通する反則技です。

さらに背中への攻撃「キドニーブロー(腎臓への打撃)」、後頭部への攻撃である「ラビットパンチ」、グローブの内側を使った「オープンブロー」などもどのルールに置いても反則とされ、減点や注意、ひどいときは反則負けが宣告されます。

キックボクシングの試合時間

キックボクシングの原型は、タイの国技ムエタイです。そのため試合時間もこのムエタイをベースとしていますが、やや違う部分もあります。

試合は1ラウンド3分間で3もしくは5ラウンド制で行われるのが一般的です。アマチュアルールでは3ラウンド、プロルールでは5ラウンド制を採用している団体がほとんどです。

ムエタイとの違いは、ラウンド間のインターバルの時間です。ムエタイでは2分間ですが、キックボクシングの場合は1分間となっています。

団体によるルールの違い

キックボクシングは1960年代に、空手やムエタイ、ボクシングなどの異種格闘技戦を行う際、ある程度統一したルールが必要となり制定された日本独自のスポーツです。しかし、以降キックボクシングの団体は派生や分裂を繰り返したため、現在10を超えるキックボクシング団体が存在することになってしまいました。

キックボクシングのルールがいろいろ存在するのは、団体ごとに細かい部分でルールが異なるからです。すべての団体のルールを細かく解説すると長くなりますので、特徴的な部分をご紹介しましょう。

ヒジ打ち・ヒザ蹴りの有無

キックボクシングの技にはヒジ打ちやヒザ蹴りといった大技があります。ヒジ打ちはグローブのない部分で直接打撃を与えるため、当たり方によっては裂傷・出血の危険性が高く、危険な技になります。ヒザ蹴りはしたから思いっきりヒザを突き上げる攻撃で、アゴなどにまともにヒットすると脳へのダメージも大きく、こちらも危険な技になります。

団体によっては、ヒジを禁止していたり、ヒジもヒザも禁止していたりしており、ヒジ・ヒザの有無が団体ごとの大きなカラーといってもいいでしょう。

またヒザ蹴りの際、ムエタイでは「首相撲」と呼ばれる、両手で相手の後頭部を抱え込む技術が使われますが、日本のキックボクシングでは首相撲を禁止しているルールが主流となっています。

ムエタイルール

ここでキックボクシングの源流でもあるムエタイと、キックボクシングの基本的な違いをまとめておきましょう。ムエタイはヒジ・ヒザ・首相撲すべてアリのルールであり、キックボクシング以上に危険度の高い格闘技といえるでしょう。

また、試合の中の採点において、キックボクシングではパンチでもヒザ蹴りでもクリーンヒットすれば同じポイントをつけますが、ムエタイではヒザ蹴りやミドルキックなど、相手へのダメージが大きい技には多くのポイントがつけられます。

オランダルール

オランダルールや欧州ムエタイルールといわれるルールでは、ヒジ打ちや顔面へのヒザ蹴りが禁止されています。日本でも人気の格闘技「K-1」のルールは、このオランダルールが基本となっているため、日本のキックボクシングもすべてこのルールと思っている方も多いようです。

アメリカルール

フルコンタクトルールとも呼ばれるアメリカのルールは、ルーツがムエタイではなく空手であることが特徴です。アメリカルールではローキック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りが禁止されています。

また、ボクシング大国のアメリカらしく、ボクシングとの差別化を図るため、1ラウンドに8回以上、腰から上への蹴り技を出すことが義務付けられており、8回に満たない場合は減点とされます。

まとめ

キックボクシングにはいろいろなルールが存在します。プロを目指すような選手は、自分が所属する団体のルールに基づいた練習を行うことになります。

ただし、ダイエット目的の女性や、運動不足解消が目的のご年配の方(50代以上)の方は、そこまで細かいルールにこだわる必要はありません。キックボクシングに存在するあらゆる技術を身に着けることで、ダイエットや運動不足解消を目指すことになります。

「Strive Gym」は選手の育成は行わず、ダイエットや運動目的の方だけに指導を行うジムになります。とはいえ、トレーナーの中にはK-1の経験者や、ヒジありルール、ヒジなしルール双方を経験している者もいますので、あらゆる技術を習得することができます。

当ジムのように、ダイエットや運動不足解消を目指すジムにおいてもっとも大切なルールは「1ラウンド3分間」という共通ルールかもしれません。キックボクシングのトレーニングの多くは、この時間を基に組まれており、このリズムこそが有酸素運動と無酸素運動を同時に行えるポイントとなっています。

キックボクシング未経験者の方でも楽しく通える「Strive Gym」。まずは一度トレーニングを体験していただき、キックボクシングの楽しさを実感していただければと思います。

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