ダイエットというと現在は低糖質ダイエットが主流ではないでしょうか。
もちろん、それも有効なダイエットの一つですし、他に低脂質ダイエット、
運動での消費カロリーを増やすことなども有効なダイエットです。
ダイエットをインターネットや本で調べたことがある方であれば、
「食べ順ダイエット」というものを聞いたことがあるかと思います。
読んで字のごとく、食事の順番を野菜、タンパク質、炭水化物といった順番で食べるだけのダイエットのことです。
果たして、この食べ順ダイエットは本当に効果があるのか、今回書いて行きたいと思います。
食べ順ダイエットがダイエットに良いとされる理由
糖質を摂取すると体内で血糖値が上昇してインスリンというホルモンがすい臓から出されます。
インスリンには血中の糖分を脂肪に変えて体にためてしまう働きがあります。
そこで食事の順番を野菜、タンパク質、炭水化物と変えると血糖値の上昇を少し緩やかにできることで
インスリンの発生や働きも緩やかになります。
食べ順ダイエットはインスリンの発生と働きがコントロールできることからダイエットに有効とする意見があります。
食べ順ダイエットがダイエットに効果がないとされる理由
太ってしまうのは消費カロリーよりも摂取カロリーが多い日が続くことも原因の一つです。
食べ順ダイエットを行ったとしてもトータルの食事量が同じであれば、摂取カロリーが減るわけではありません。
食べ順だけ気にして栄養バランスや摂取カロリーが変わらないのであればダイエットに効果などないという意見もあります。
ダイエットのためには栄養バランスや摂取カロリーをしっかりと考えなければなりません。
もし、食事は一切変えずに痩せたいという方がいれば、その方は運動するなど活動代謝を増やして行くしかありません。
血糖値、インスリンが体に与える影響とは
ここまで読んで頂ければ食べ順ダイエットはインスリンをコントロールして痩せやすくなると思いますよね。
しかし、そもそもインスリンがそこまで太る原因なのでしょうか?インスリンは悪者なのでしょうか?
インスリンが分泌されれば必ずしも太る訳ではありませんし、悪者ではありません。
そもそも炭水化物(糖質)を摂取するなり血糖値が上がれば、血糖値を下げるためにインスリンは分泌されます。
ほとんどの方が毎日炭水化物(糖質)は摂取するでしょうから、誰しもが毎日インスリンと付き合っているわけです。
インスリンは過剰に余った炭水化物(糖分)を脂肪として体内に蓄える働きがあるだけです。
インスリンは糖分を様々な細胞に取り込んで体にエネルギーを作る働きをしてくれています。
太る原因はインスリンではなく、結局食べ過ぎてしまう自分です。
私が今まで見て来たお客様で食べ順ダイエットがオススメできる方もいらっしゃいます。
食べ順ダイエットを行うとすると必ず食事で野菜、タンパク質、炭水化物と取らなければなりません。
私が見て来たお客様では朝は菓子パン、昼はラーメン、夜に飲みに行くという食生活を繰り返して
太ってしまったという方が多いです。摂取カロリーも過剰で栄養バランスも炭水化物に寄りすぎていますね。
このような方が食べ順ダイエットを意識するだけで栄養バランスは整い、ダイエットや健康に良い効果が出て行きます。
先に野菜やタンパク質を食べることによって満腹を感じて、炭水化物を食べる量も必ず減ることでしょう。
食べ順ダイエットなのかどうかと言われると栄養バランスを整えただけなので食べ順ダイエットではないと思いますが、
食べ順ダイエットの副産物として元々栄養バランスが崩れている方には有益です。
食べ順ダイエットを行うべき方は?
食べ順ダイエットというか食べ順を気にしなければならない方は糖尿病を患っている方です。
糖尿病はインスリンが正常に分泌されずに血液中の糖が増えてしまう病気ですので、
血糖値が上昇しやすい食べ順(炭水化物、タンパク質、野菜)はすぐに止めるべきでしょう。
家系で糖尿病の方が多い方など血糖値が気になる方も同様に血糖値が上昇しやすい食べ順には充分気を付けましょう。
まとめ
食べ順ダイエットは元々栄養バランスが整っている方にはほとんど意味がないでしょう。
栄養バランスが崩れている人には食べ順ダイエットを行うことで栄養バランスが整うという複利的効果で有効だと感じています。
食事は楽しくバランスよくカロリーオーバーに気を付けることです。
いくら食べても炭水化物だけで後に食べればオールオッケーみたいな考えはしないでください。
余談ですが、食後に黒烏龍茶を飲めば食べ過ぎはチャラになるという考えの方にも会ったことがありますが、
黒烏龍茶はそんな魔法のようなものではありません。
ダイエット中はただでさえ食事量を減らすことや食べられるものが限られてくることがありますので、
食べる順番くらいは好きにしてストレスを少しでも減らして継続できるようにした方が良いのではないかなと思います。