これを飲むだけで痩せる、食べるだけで痩せる食べ物なんてないと
ダイエットコラムでは書いております。
しかし、ダイエット、脂肪燃焼の手助けをしてくれる栄養素はあります。
今回はそれを書かせて頂きたいと思います。
※オーバーカロリーの状態で運動も全くせず、これらを摂取すれば痩せるというものではありません。
ダイエットでは消費カロリーを摂取カロリーよりも多くして、適度な運動が不可欠です。
L－カルニチン
アミノ酸であるリジンとメチオニンから体内でも合成できる成分です。
脂肪の代謝に必要不可欠とされる成分でカルニチンがないと脂肪からエネルギーを作れません。
体脂肪燃焼に効果的な栄養素です。
多く含まれている食品：羊肉、牛赤身肉など
茶カテキン
茶カテキンは緑茶葉に含まれているポリフェノールの一つです。
特保の緑茶には高濃度のカテキンが含まれています。
カテキンには脂質の代謝を上げる働きがあり、体脂肪を減らすことに作用していきます。
紅茶、ウーロン茶にもカテキンはありますが、緑茶の方が多く含まれています。
ビタミンB群
ビタミンB群にはB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンがあります。
摂取した3大栄養素（タンパク質、脂質、炭水化物）はエネルギーや体を作ります。
その際には必ず酵素が必要となり、ビタミンB群は酵素の働きを助けます。
ビタミンB1 糖質の代謝を助ける。
ビタミンB２ 糖質、アミノ酸、脂質の代謝を助ける。
ビタミンB６ アミノ酸の代謝を助ける。
ビタミンB12 血液を作る、神経細胞の機能維持。
ナイアシン 糖質、アミノ酸、脂質の代謝を助ける。
葉酸 血液を作る
パントテン酸 糖質、アミノ酸、脂質の代謝を助ける。
ビオチン 糖質、アミノ酸、脂質の代謝を助ける。
一括りにはこれが多く含まれている食品だとは言えませんが、
豚肉、レバー、魚介類、豆類、緑黄色野菜に含まれています。
これらの食品は万遍なく摂取するように意識しましょう。
CoQ-10
コエンザイムQ-10 日本語にすると「補酵素」です。
CoQ-10は脂溶性の栄養素で光やアルカリ性の物質に弱いです。
主に肝臓で作られるビタミン様化合物の一つです。
CoQ-10がないとエネルギーが作りだせません。
不足すると細胞内でのエネルギー生成が上手く行かず、
最終的にエネルギーとして利用できなくなります。
ミトコンドリア（細胞の中にあり有機物質からエネルギーを取り出す）の中に
入った脂肪酸はCoQ-10の働きもあって燃焼していきます。
多く含まれている食品：青魚、肉類、ナッツ類など
クロロゲン酸
クロロゲン酸はコーヒーなどに含まれるポリフェノールの一つです。
近年ではクロロゲン酸は脂肪の蓄積を防ぐ働きがあることが分かっています。
肝臓に脂肪が溜まりづらくして脂肪肝を予防できます。
肥満予防のサプリメントにも利用されています。
カフェイン
カフェインは眠気覚ましの覚醒作用、血流を促す血管拡張作用、利尿作用などがあります。
ドーパミン、エピネフリンのような気分向上に作用する神経伝達物質の放出を増やします。
エピネフリンは神経系を刺激して脂肪細胞を分解するように合図を送ります。
トレーニングの1時間ほど前に飲むと集中力を上げてより良いトレーニングができます。
カプサイシン
唐辛子、ししとうに含まれる辛み成分の一つです。
カプサイシンにはアドレナリンを分泌させる働きがあります。
アドレナリンが分泌されると、脂肪分解の作用があるリパーゼという消化酵素が活性化します。
この働きによって脂肪燃焼が促進されます。
ショウガオール、ジンゲロール
名前の通り生姜に含まれている成分です。
生姜にはジンゲロールという免疫力向上、アンチエイジング効果のある成分が含まれていますが、
このジンゲロールを加熱や乾燥させるとジンゲロンとショウガオールという成分に変わって行きます。
ジンゲロンには脂肪燃焼効果がショウガオールには血流促進を促し体温を上げる働きがあります。
全体的に見るとダイエットに役立つのは糖質の代謝（エネルギーに変えること）、
脂質の代謝、体温を上げる、血流促進などの効果があるものが多いです。
クロロゲン酸やカフェインでダイエットに役立つとされる
コーヒーなんて毎日飲んでるけど太ったよなんていう方はいらっしゃると思いますが、
コーヒーと共に甘い高脂質のケーキを食べたり、コーヒー自体に砂糖やクリームを
大量に入れても良いわけではありません。
どんなにダイエットに効果的でもその他の余分なものを摂取してはほとんど意味はありません。
これらの栄養素はダイエットに役立つ成分があることは言われていますが、
だからといって過剰摂取をしても良いわけではありません、
しっかりと適量を守って、これらの栄養素を取り入れて頂くことが重要となります。
ダイエットは何かを大量に摂取するだけでは変わりません。
消費カロリーを摂取カロリーを多くして、その中でもしっかりと栄養を摂取すること、
適度な運動をすることが最も大切となります。
