ダイエットする上で単純な体重を減らすだけであれば、汗や尿でとにかく水分を出すことや
筋肉落ちても良いからとにかく断食することが最も早く体重は減らすことができます。
※健康的ではありませんし、脱水症状、低血糖、筋肉が落ちて脂肪が残りやすく太りやすい体
になってしまうので断食や水分を減らすことはオススメいたしません。
ダイエットの成功における理想は出来る限り筋肉は残しながら、
体脂肪を燃やして体重を減らすことです。
人間には脂肪細胞と言われるものがありまして、脂肪の合成と分解に関わっています。
脂肪細胞には褐色脂肪細胞、ベージュ脂肪細胞、白色脂肪細胞があります。
脂肪細胞には脂肪を蓄えていくものも燃焼していくものもあります。
今回のコラムでは脂肪細胞について書いて行きたいと思います。
白色脂肪細胞
皮下脂肪、内臓脂肪など脂肪を蓄積する働きがあります。
体の脂肪細胞の大半は白色脂肪細胞で細胞内にエネルギーを中性脂肪として貯蔵します。
文字通り白い色の脂、一般的にイメージされる脂肪は白色脂肪細胞によって作られます。
もちろん、脂肪も体に必要なので白色脂肪細胞も無くてはならないものですが、
ダイエットを考えると敵となる脂肪細胞です。
ベージュ脂肪細胞
常温では白色脂肪細胞の様な働きを持ちますが、
寒さなどの刺激によって褐色脂肪細胞の様に
脂肪燃焼して熱を産み出す様に働きます。
ベージュ脂肪細胞は運動によって活性化する可能性があると研究されています。
脂肪を燃やすことだけではなく、糖代謝も活性化させることが判明してきています。
褐色脂肪細胞
脂肪を分解して燃焼させる効果があります。
白色とは全く逆の働きをする脂肪細胞でダイエットにおいて
非常に力強い味方となる脂肪細胞です。
体の首、肩、鎖骨、肩甲骨、腎臓周辺に存在しています。
赤ん坊の時は多く体にある褐色脂肪細胞ですが、加齢によって段々と減少していきます。
20代の段階で赤ん坊のころと比べると60%ほどに減少しているそうです。
40代の段階で20%とかなり加齢によって減少が目立つようになります。
年を取って太りやすくなった、脂肪が目立つようになったという原因は
褐色脂肪細胞の減少に関係があるというのも一つでしょう。
褐色脂肪細胞は脂肪を燃やして熱を作ります。体温が下がった時に維持する役割があります。
赤ん坊の時はこの褐色脂肪細胞の熱産生をよく使っていますが、体の成長と共に他の体温を維持する機能が
発達していって、褐色脂肪細胞は減少していきます。減少のスピードは個人差があります。
年齢を重ねても減少しづらい方もいらっしゃいますし、減少してしまったとしても
再び増やすことができます。褐色脂肪細胞は遺伝子の中に誰もが持っているものです。
褐色脂肪細胞は男性よりも女性の方が再生しやすいと言われています。
褐色脂肪細胞は寒冷の刺激によって作り出されます。
女性の方が寒さに対して敏感に反応するために褐色脂肪細胞は再生しやすいです。
脂肪燃焼に効果がある褐色脂肪細胞の増やし方を知りたいですよね。
褐色脂肪細胞の増やし方
最も代表的なものが寒冷の刺激を与えることです。
20度以下の場所に薄着で1~2時間程度の寒冷の刺激を
数週間ほど継続すると、褐色脂肪細胞が活性化されます。
その他には寒さを感じる温度受容器は他の刺激によっても反応します。
メントールを塗るとヒンヤリと感じることは皮膚の寒さ温度受容器が刺激されたからです。
寒い場所に行くなど直接温度が下がったというわけではありませんが、
化学的な物質の影響で寒いと感じています。
唐辛子などに含まれるカプサイシンの刺激も褐色脂肪細胞を活性化しています。
カプサイシンを摂取し続けると、褐色脂肪細胞が活性化されて体脂肪が減ることが分かっています。
お茶に含まれている茶カテキンなどは消化管で温度受容器を刺激して、
同じく褐色脂肪細胞を活性化させることが分かっています。
褐色脂肪細胞は体を冷やすこと、温度受容器を刺激することによって活性化はしますが、
体の冷やしすぎは血行が悪くなったり、免疫力が下がることなどがあるために
過剰に体を冷やし続けることはオススメいたしません。
カプサイシンの摂りすぎも下痢になったりすることもありますので、
摂取量はほどほどに抑えておくことを忘れないでください。
何事もほどほどに行うことが大切です。
いつも同じことを書いておりますが、このようなコラムを見た方は
「褐色脂肪細胞を活性化させるだけで痩せるんだ!
寒い場所にいて唐辛子食べてお茶飲んでいれば簡単に痩せられるんだ!」
と捉えがちですが、決してそのようなことではありません。
褐色脂肪細胞もダイエットの手助けになるということです。
ダイエットの基本は消費カロリーを摂取カロリーよりも多くして、
適切な栄養な摂取、適度な運動が必要不可欠です。
皆様は決して勘違いせずにダイエットの基本を元に
褐色脂肪細胞も考えてみたり、サプリメント摂取も考えてみてくださいね。