大体の方がダイエットをしよう、良い体になりたいと思うのは夏ではないでしょうか?
そのため、多くの方が5月か6月くらいからダイエットを始めるかと思います。
しかしながら、それが最もダイエットを始めるに適した時期なのか、
考えたことはありますでしょうか?
今回はダイエットを始めるべき時期を書いていきたいと思います。
人間にはホメオスタシス(恒常性)というものがあります。
例えば、気温が低いときでも高いときでも体温を一定に保ったり、
運動することで下がる血糖値を一定に保とうとする作用です。
自律神経、内分泌、免疫機能など様々なものにホメオスタシスはあります。
暑い夏には体温を下げようと汗を出します。寒い冬には体温を上げよう体を震わせたりします。
体温を上げようと体を働かせる冬の方が基礎代謝量と消費カロリーが高いのです。
実はダイエット、体脂肪燃焼を狙うには冬の方が向いているのです。
夏に汗を掻いて体重が落ちるのは脂肪が燃えているのではなく、水分が体内から出ているだけです。
ダイエットの基本として、摂取カロリーよりも消費カロリーを多くすることがあります。
どんなに基礎代謝量が高くても、運動による消費カロリーが多くても
上記の基本を無視しては痩せることは難しいでしょう。
同じ運動をしていれば運動における消費カロリーは夏や冬など季節によって変動はあまりありません。
一方、基礎代謝の方は季節によって変動するものです。冬の寒い方が基礎代謝量が高いです。
ところが、一年の中で最も寒い2月に基礎代謝量が高く、最も暑い8月に基礎代謝量が低いというではないようです。
基礎代謝量は4月に最も高く、10月に最も低くなるようです。体内細胞が入れ替わるのはある程度時間が必要となります。
筋細胞では約60日、骨細胞では約90日の期間を経て、新しい細胞に入れ替わるそうです。
そういう理論で最も寒い2月から基礎代謝量が上がるのは4月、最も暑い8月から基礎代謝量が下がるのは10月となります。
ひとつの論文によりますと、基礎代謝量が高い4月は基礎代謝量の平均値から5.2%も高くなり、
基礎代謝量の低い10月は5.8%ほど低くなるようです。その差は11%にもなります。
基礎代謝量で11%も変わると、一日に1600kcalの基礎代謝量の方の場合には、
低い4月には約1516kcal、高い4月には1683kcalと一日あたり167kcalほど基礎代謝量が違います。
一日あたりの消費カロリーの差はわずかであったてもこれが一か月続くと仮定すると、
5010kcal分になります。脂肪1㎏が約7200kcalですので、その内の約70%は基礎代謝量の5010kcalになります。
季節による基礎代謝量での違いは、もうお分かりいただけますよね!
夏に向けて、ダイエットして良い体を作りたい方は2月ごろからダイエットを始めて、
最も基礎代謝量の高い4月を効率的に使って6月7月くらいで仕上げというのがオススメです!
しかしながら、良い体を作りたいのは夏だけじゃないという方も多くいらっしゃると思います。
結婚式などの何か特別な行事が夏だけな訳ないですよね。
基礎代謝量の低い痩せにくい時期を通るダイエットをする方には、基礎代謝量を考えて
少し摂取カロリーを抑えることや消費カロリーを増やすことで工夫をして、
この基礎代謝量の問題を解決して行きましょう。
体は一日にして成りません。
1日で体脂肪14,400kcal分で2㎏も太る人は私は見たことがありませんし、
逆に体脂肪2㎏分を1日で消費する人も見たことがありません。
毎日の積み重ねが徐々に表れてくるのが体です。
焦らずにダイエットを行っていきましょう。