これまでの初めてのダイエット応援コラムでも脂肪の燃やす方法など書いていきましたが、
今回は再度原点に帰り脂肪を燃やすための運動や食事について書いていきます。
脂肪燃焼のメカニズムとは?
人間の体脂肪は中性脂肪です。酸性でもアルカリ性でもないのが体脂肪です。
体脂肪は脂肪酸という酸性の物質とグリセロールというアルカリ性の物質がくっ付いて中性の物質になります。
この中性の体脂肪を再び酸性の脂肪酸とアルカリ性のグリセロールに分けて燃焼するには
必要になる物事がいくつもあります。
まずはホルモンが必要となります。このときのホルモンはアドレナリン、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなどです。
上記のホルモンが働きますと、体脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解されます。
このときに働く酵素はホルモン感受性リパーゼと言います。
ホルモン感受性リパーゼが体脂肪に働くと、脂肪酸は血液中に流れていきます。
流れて行った脂肪酸はミトコンドリア(細胞に含まれていて有機物からエネルギーを取る働きをする)に入っていきます。
ミトコンドリアに入っていくときにはカルニチンが必要となります。
ミトコンドリアに入った脂肪酸はエネルギーに変わっていきます。
このエネルギーに変わって行く際にはコエンザイムQ10、鉄が必要になります。
コエンザイムQ10、鉄の働きで脂肪酸が二酸化炭素と水になっていきます。
脂肪燃焼にはホルモン、運動が重要です!
脂肪燃焼にはしっかりとホルモンが働くことが重要です。ホルモンが働かない場合ですと、脂肪は燃焼しません。
ホルモンをしっかりと働かせるために必要になることが運動です。運動をするとアドレナリン、成長ホルモンが分泌されます。
そうするとホルモン感受性リパーゼの働きによって脂肪の分解も進んでいきます。
運動で消費するカロリーは体感よりもずっと少なく感じるものですが、
やはり脂肪燃焼、ダイエットを考えると運動することは必要不可欠です。
運動をして筋肉を付けることも大切です。
筋肉が1kg増えると1日あたり13kcal消費カロリーが増えます。13kcalなんてものすごく少ないカロリーですが、
筋肉が増えるとその筋肉を動かすために心臓、腎臓、肝臓なども一緒に大きくなっていきます。
筋肉1㎏だけで考えると1日あたり13kcalですが、内臓などの働きも考えますと、筋肉が1㎏増えると消費カロリーは
1日あたり50kcal以上は増えるとされています。運動経験や筋トレの経験が少ない方であれば、筋肉を増やすことは
しっかりとトレーニングすれば、さほど難しいことではありません。
3㎏筋肉が増えた場合には1日150kcal以上のカロリーを消費します。1か月30日で考えると4,500kcalにもなります。
脂肪1㎏が約7200kcalですから、筋肉を3㎏増やせば1か月普通に生活するだけで約620g分の脂肪に相当します。
筋肉量を増やすと消費カロリーの高く太りにくい体を手に入れることができます。
脂肪燃焼のための食事
タンパク質を中心とした食事が脂肪燃焼には好ましいようです。
食事誘発性体熱産生(Diet Induced Thermogenesis, DIT)という現象があります。
食事をするだけで体温が上がるということです。
三大栄養素の食事誘発性体熱産生は糖質が6%、脂質が4%、タンパク質が30%となっています。
タンパク質で摂取したカロリーの30%は体温になっていきます。
違う栄養素で100kcalを摂った場合にはタンパク質は体温になる割合が高いので脂肪になりづらいのです。
筋肉を付けるためにも、脂肪燃焼のためにもタンパク質は大切な栄養素になります。
まとめ
脂肪燃焼のためにはまずは体内ホルモンがしっかり働くように運動することが必要不可欠です。
カルニチン、鉄分、ビタミンB群、良質な脂質をしっかりと摂取することが大切です。